瀬戸内寂聴○孤独を生ききる学生の頃講演をお聞きした、僧侶の瀬戸内寂聴さんが 語っておられました。 人間は悩むために生きている。 ある方の質問は、ご主人が不治の病を患っている、そのご主人とともに日々を過ごす自分は、ご主人にどのように接したらよいかというものでした。先生は、「人間はいずれ死にます。あなたも私もまちがいなく死にます。この会場の人、みんな死ぬんです。ご主人はあなたより早くその時期が来るということだから、その死までご主人に好きなことをさせてあげて、二人で楽しい時間を持ってくださいね」と応えられました。寂聴先生の声は明るく、「死」を語っていても、微塵も暗さがないのです。「この会場の人、みんな死ぬんです」と語られたところは、会場がどっと笑いに包まれました。そして、みなさん、そのお応えを聞きながら、質問された方の心情を想い、笑いながら泣いていました。私は、寂聴先生の人間の大きさ、そして、人の気持ちに寄り添われる温かさを感じました。 こういった作品を若者は読んでもらいたい。また相場師である以上 孤独 の概念は決して忘れてはならない。 人はひとりで生れ、ひとりで死んでゆく。恋人がいても、家族に囲れていても、しょせん孤独。群れていても、若くても、老いても孤独。ほんとうに自分が孤独だと感じたことがない人は、真に人も愛せない。孤独と向かい合い、飼い馴らし、新しい自分と出会える人だけが人生に輝く道を発見する。孤独を生ききるにはどうすればいいか。答えがこの本にある。 孤独でないと思っているときは、自分の孤独にきづいていないか、 気がつくのが怖いので本能的に目をそらしているか、あるいはそれを 認めればおしまいだという絶望感からにげるために、友情、恋愛、 夫婦愛などに取りすがっているだけだと思います。日がが十人よれば 十人の孤独の性質も姿も違います。それでも造物主は、王様にもあらゆる 人々にも平等に孤独のつらさだけは与えています。どうせきってもきれない 縁ならば自分流に飼いならして一生の伴侶として付き合っていく。 ○生ぜしもひとりなり、死するもひとりなり。 人間は生まれるときもひとりなら、死ぬときもひとりである。 また、人と一緒に暮らしていてもやはり一人なのだ。死ぬときまで 一緒に死ねる人はいないのだから。 ○孤独は心のふるさと ○人に理解されない孤独 ○価値観の違う孤独 ○結婚しないかも知れない症候群の孤独 自分の娘が30台半ばになっても結婚したがらないというのは 彼女の考えで、子供じゃないのだから、自分の意思でその道を 選んだ以上、自分で責任をとればいいのです。 年取って、子供もなくて、どんなに孤独になるか心配だというけれど あなた自身が結婚して、おこさんも二人あって、なおかつ、このごろ 家庭が空虚で夫に退屈でわびしくて仕方がないといっているのだから、 あなたの娘さんへの心配は矛盾しているじゃありませんか。 自分の考えを人に押し付けないことです。親切ややさしさの押し売りくらい 相手にとって迷惑なものはありません。愛情のつもりのやさしさの 押し売りは実に始末が悪いのです。本人は善意のつもりだからなおさら。 ○マイホームの中の孤独 ○男の背中の孤独 ○未亡人の孤独 ○愛人の孤独 ○老いの孤独 四苦八苦があるのだから孤独は当然。 うまくつきあっていくことが大切ですね。 ジャンル別一覧
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